Windowsの場合のインストール方法を見ていきましょう。まずはComposerの公式サイトからインストーラをダウンロードします。
Composer公式サイト:https://getcomposer.org/
「Download」をクリックすると、下記のダウンロードページへ行きます。
ダウンロードのページ:https://getcomposer.org/download/
Windows InstallerのところにあるComposer-Setup.exeをクリックするとダウンロードされます。保存されたフォルダからダウンロードした「Composer-Setup.exe」をダブルクリックして起動させます。
ダブルクリック後、コンピューターが「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるかもしれません。
その場合は「はい」を選択して、進めてください。
インストールするための画面が表示されます。
何もせずに「Next」をクリックします。
※「Developer mode」はチェックするとアンインストーラが含まれなくなるので、チェックはしなくても問題ありません。
次にインストールされているPHPの場所がどこか(=PHPのパス)を指定します。
通常は自動で入っています。
もし入っていない場合は「Browse…」をクリックして「php.exe」の場所を指定してください。
※ここではZAMPPからPHPを一緒にダウンロードしたため、ZAMPPの中にphp.exeが入っています。
「Next」をクリック。「Next」をクリック後、もし「PHP Configuration Error」が出た場合:
「Your php.ini file is missing. Setup can create one for you.」
「php.ini」が存在していないようです。
「create a php.ini file」にチェックをして「Next」をクリック。
「Your php.ini file needs updating. Setup can do this for you.」
php.iniとはPHPプログラム環境を設定するファイルのことで、PHPの設定で必要な要件が不足しているようです。
「Create a php,ini file」にチェックを入れて「Next」をクリック。
次にプロキシの設定をします。
Proxy(プロキシ)は英語で「代理」という意味があり、IT用語ではパソコンからインターネットを接続する際に、安全な通信で高速アクセスを確保してくれる中間のサーバのことです。
ここでは特に何も入力しなくて構いません。「Next」をクリック。社内プロジェクトなどで使用している場合は、入力してください。
インストールを行います。
「Install」をクリック。
インストールしています。しばし待ちましょう。
「Next」をクリック。
インストール完了です。
「Finish」をクリックしてウィンドウを閉じます。
しっかりとインストールされているか確認をしてみましょう。
「Winddows」キー+「R」キーを押して、出てきた「ファイル名を指定して実行」のウィンドウで「名前」のところに「cmd」と入力してください。またはコンピュータ画面左下の「ここに入力して検索」に「コマンド」と入力して出てきた「コマンドプロンプト」をクリックしてください。
「OK」をクリックしすると下画像のコマンドプロンプトが開きます。
カーソルがあるところに「composer」と入力して「Enter」キーを押してください。
下のように、Composerのバージョンやインストールした日時などが表示されれば完了です。
パスが通っていない場合は、下記を行いましょう

Composerを使うための覚えておくべき知識
Composerを使用するのにあたり、コマンドを覚えておきましょう。
中級の方がメインになりますが、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。
Composerで使うコマンド
init
php composer.phar init
依存しているパッケージの処理を定義しておくファイル、composer.jsonを作成。composer.jsonは自作のパッケージやinitからインストールしたパッケージでも可能です。
下記のオプションをつけることが可能。
※オプションをつけるときはinitの後に半角スペースを空けて入力します。
//例 php composer.phar init -name
-name | パッケージ名 |
-description | パッケージ詳細 |
-author | パッケージの作者 |
-homepage | パッケージの種類 |
-require | パッケージのリンク(ホームページ) |
require-dev | 指定したパッケージインストールを有効にする |
-s または -stability | minimum-stabilityの値設定 |
-I または -license | パッケージライセンス |
-repository | 1つまたは1つ以上のカスタムレポジトリを供給する |
require
php composer.phar require
新しいパッケージをcomposer.jsonに追加・更新する。
オプションで指定をしない限り、対話形式で更新を行います。
対話形式にしたくない場合
php composer.phar require vendor/package:2.* vendor/package2:dev-master
下記のオプションをつけることが可能。
※オプションをつけるときはrequireの後に半角スペースを空けて入力します。
//例 php composer.phar require -prefer-source
-prefer-source | 公開しているsourceからパッケージをインストール |
-prefer-dist | 公開しているdistからパッケージをインストール |
-dev | require-devで指定されたパッケージインストールを有効にする |
-no-update | 依存関係のパッケージの自動アップデートを無効にする |
-no-progress | 進行状況を表示しない |
など
install
php composer.phar install
composer.jsonに指定したパッケージをインストールする。
インストール先はvendorというディレクトリ(フォルダ)内に保存されます。
※バージョンアップデートする際にも必要です。
下記のオプションをつけることが可能。
※オプションをつけるときはinstallの後に半角スペースを空けて入力します。
//例 php composer.phar install -prefer-dist
-prefer-source | 公開しているsourceからパッケージをインストール |
-prefer-dist | 公開しているdistからパッケージをインストール |
-dry-run | インストールする前に趣味レーションして何が起こるか教えてくれる |
-dev | require-devで指定されたパッケージインストールを 有効にする |
-no-dev | require-devで指定されたパッケージインストールをスキップ |
-no-scripts | composer.jsonで指定されたスクリプトの実行をスキップ |
-no-plugins | プラグインを無効にする |
-no-progress | ダウンロード進行状況を表示しない |
-o または -optimize-autoloader |
PSR-0ルールのオートローディングをクラスマップに変換して、オートローダーを最適化する |
directory(ディレクトリ)とは、たくさんのファイルを分類して整理し保管しておく場所のことです。
※フォルダと似た意味を持っています。
update
php composer.phar update
最新のバージョンのパッケージ更新と、composer.lockの更新
composer.lockは、パッケージをインストールするとできるファイルで、パッケージのバージョン情報を持っています。
特定のパッケージのみをアップデート
php composer.phar update ベンダー名/プロジェクト名(パッケージ名) //(例) php composer.phar update monolog/monolog
プロジェクト名を指定しない、ワイルドカードでベンダー名だけを特定する
php composer.phar update ベンダー名/* //(例) php composer.phar update vendor/*
これをすることにより、ベンダー内全てのパッケージがアップデートされます。
Composer自体をアップデート
php composer.phar self-update
Installと同じオプションに加え、下記オプションをつけることが可能。
//例 php composer.phar update -with-dependencies
-with-dependencies | 指定したパッケージから依存しているパッケージまで全てをインストール |
など