以下に、Windows に PHP 8.2 をインストールする詳細な手順を説明します。
方法1: 公式バイナリを使用する方法(推奨)
1. PHP 8.2 のダウンロード
- PHP 公式ダウンロードページ にアクセス
- “PHP 8.2” セクションから「Thread Safe」または「Non Thread Safe」バージョンを選択
- IIS を使用する場合: Non Thread Safe (NTS)
- Apache やスタンドアロンで使用する場合: Thread Safe (TS)
- Zip パッケージをダウンロード(例:
php-8.2.0-Win32-vs16-x64.zip
)
2. PHP のインストール
- ダウンロードした ZIP ファイルを解凍(例:
C:\php
) - 解凍したフォルダ内の
php.ini-development
をphp.ini
にリネーム - 必要に応じて
php.ini
を編集:- 拡張モジュールの有効化(以下の行のコメントを解除)
extension=curl extension=fileinfo extension=gd extension=mbstring extension=openssl extension=pdo_mysql
- タイムゾーン設定(例):
date.timezone = "Asia/Tokyo"
- 拡張モジュールの有効化(以下の行のコメントを解除)
3. システム環境変数の設定
- コントロールパネル → システムとセキュリティ → システム → システムの詳細設定
- 「環境変数」ボタンをクリック
- 「システム環境変数」の
Path
を選択し「編集」 - 「新規」をクリックし、PHP のインストールパスを追加(例:
C:\php
) - 「OK」をクリックしてすべてのダイアログを閉じる
4. インストールの確認
- 新しいコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを実行:
php -v
- PHP 8.2.x のバージョン情報が表示されれば成功
方法2: XAMPP/WAMP を使用する方法
既に XAMPP や WAMP を使用している場合、PHP 8.2 が含まれる最新バージョンをインストールする方法もあります。
XAMPP の場合
- XAMPP 公式サイト から最新版をダウンロード
- インストーラーを実行し、指示に従ってインストール
- コントロールパネルから Apache を起動
- コマンドプロンプトで
php -v
を実行してバージョンを確認
WAMP の場合
- WAMP 公式サイト から最新版をダウンロード
- インストーラーを実行
- インストール後に WAMP を起動
- タスクトレイの WAMP アイコンをクリックし、PHP → Version から 8.2 を選択
トラブルシューティング
- php コマンドが認識されない: 環境変数の設定を確認
- 拡張モジュールがロードされない:
php.ini
の設定と拡張モジュールのパスを確認 - VC Redistributable エラー: Visual Studio 2015-2022 の VC Redistributable をインストール
追加設定(任意)
- Composer のインストール:
php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');" php composer-setup.php php -r "unlink('composer-setup.php');"
- PHP の実行パスを通す:
move composer.phar C:\php\composer.phar
これで Windows 上で PHP 8.2 を使用する準備が整いました。