ブラック企業の見分け方

IT業界

転職や就職を考えている人が会社を選ぶ際、「ブラック企業だけは絶対に避けたい」と思う人は多いのではないでしょうか。 また会社で働くということはお金を会社が稼ぐために力になることが仕事です。楽な仕事ではない=ブラック企業と勘違いされている方もおられるのではないかと思っております。ブラック企業のの見分け方を詳しく解説します。就職や自分の勤めている環境はブラック?の判断としてお読みください


ブラック企業の特徴10選!あなたは大丈夫?

まずは一般的にブラックだと言われる企業の特徴をチェックリスト形式で紹介します。

あなたの会社がいくつ当てはまるのか、まずはこれを使って簡単にチェックしてみてください!

残業が異常に多い(月60時間以上が普通)  □
サービス残業が当たり前  □
休日が少ない(年間休日100日以下など)  □
休日出勤が多い  □
有給休暇が取れない、付与されない  □
生活していけないほど給料が低い(基本給が少ない)  □
毎月のように誰かが辞めていく  □
ノルマが異常に高い  □
強制参加のイベントが多い(飲み会など)  □
パワハラ、セクハラなどが横行している  □

確実にブラックだとは言えませんが、目安として3個以上チェックが付く企業は、一般的にブラックだと言って間違いないでしょう。また、ハラスメントが横行している場合などはそれだけでブラックだといえます。絶対に入社は避けたいですね。

ブラック企業の特徴

ブラック企業に明確な定義は実はありません。厚生労働省は以下のような特徴を公開しています。

  • 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  • 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
  • このような状況下で労働者に対し過度の選別をおこなう

当てはまる特徴を4つほど具体的に挙げていきます。

では、以下で順番に解説していきますね。

職場で日常的に怒鳴り声が飛んでいる

私は大規模のプロジェクト開発になればなるほど職場で怒鳴り声が飛んでいる状況でした。そのころは理由があり一大事につながるための愛の鞭であり双方で理解し反省し再発防止へ勤めてました。学校教育でも生徒へビンタは普通が昭和の高度成長の仕事のやり方でした。今私が思うに仕事を行うスキルの差が開きすぎている実態があったなと思っております。10名メンバーがいるとプログラムが解読できるのは2名とひどい環境です。しかし現在はみなさん学習されスキルが高い方が実務へ進まれてます。精神的な攻撃的な言葉というのはチーム開発の輪を崩す行為であり、現在ではブラック企業の特徴です。そもそも過剰な叱責はパワハラに当たります。それが日常化してしまっているのはコンプライアンスの意識が低いことをあらわしていると言えます。

残業が異常に多く、常態化している

残業が過度に多く、長時間労働が常態化しているのも特徴の1つです。月間45時間がギリギリ許容範囲だと感じています。これを超えることが常態化しているとなるとブラックだと言えます。

ちなみに月80時間残業というのは、営業日を20日だとしたら、1日4時間ぐらいの残業が当たり前ということになります。勤務時間が9時〜18時だとすると、毎日22時以降まで残業をしていることになるわけです。もちろん、繁忙期などで一時的に22時を超えてしまうケースもありますが、常に22時〜23時退勤が当たり前というのは健全とは程遠いです。

給与が相場よりも異常に低く、サービス残業が当たり前

地域や業界・職種によって相場が異なりますが、IT企業は最近みなし残業を加算して給与記載されたりしますが、みなし残業時間を指し引いた金額が基本給である点はよく考えてみてください。額面の月収が15〜18万円程度というのは低いです。賞与も何か月分かもしっかりと見ておく必要があります。給与に関しては、残業代を支給せずサービス残業が当たり前になっている場合も、ブラック企業によくある特徴といえます。

世間的に非常識なルールや強要事項がある

ひと昔前ですが、新入社員に対して大量のアルコールを飲ませて死亡させた、という悲しい事件がありました。スタートアップ企業のようにワンマン経営に多くあるイメージをもっておりますが体育会系企業は、このような非常識な慣習などは明らかにパワハラにあたります。最近ではビックモータの営業も問題になってましたね。

上司・同僚からのパワハラやセクハラなど、公序良俗違反もしくは犯罪を強要してくるといった異常な社内ルールがある場合は、ブラック企業の可能性が非常に高いです。

【求人編】ブラック企業の例

ブラック企業の特徴を紹介してきましたが、実際にこういった企業を自分で見分けられると良いですよね。ここからは転職活動のフェーズに合わせて、ブラック企業を見分ける方法を解説していきます。休日が少なく残業も多い

下記は休日が少ないだけでなく、月給の中に固定残業代も含まれている場合、単純に業務時間がとても長く激務である可能性が高いです。

それが一概にブラックであるとも言えませんが、少なくとも「ワークライフバランスも確保したい」「人並みの休みは欲しい」と考えている人が妥協して入社してしまうと「ブラック企業だ」と感じてしまうでしょう。

実際の求人だと以下のようなものは要注意です。

※1)基本給与を提示していない。それもみなし残業45H込みの金額。低賃金が疑われます

※2)休憩時間が2Hも長い。あり得ない。休まず働かせようという意志が垣間見れます

※3)変な福利厚生で、社員に優しい会社してくる。

IT
職種 WEBディレクター
業務内容 クライアントのWEBサイトの売上最大化のための、各種ディレクションや数値分析、予算管理など
想定年収 500万円~
賃金形態 月給¥236,763〜
みなし残業代45時間分を含む
想定年収はインセンティブを含む
必要な経験・能力等 【未経験者歓迎】
WEBデザインに興味がある方
年間休日数 120日(土日祝)
就業時間 09:00〜19:00
【休憩】120分
【残業】有
その他福利厚生 家賃手当(月3万円/会社2駅以内)
社内カップル手当
社内結婚手当

募集期間が長く従業員数の割に求人が多い

求人情報やホームページを見ていると、1年中求人を出している会社を見かけることがあります。1年中ずっと求人を出しているような会社は、入社した人が定着せずすぐに辞めてしまうため常に人を募集している可能性があります。業績が良いために人手が足りない場合はまだ良いのですが、長く働き続けられない会社には何かしらの原因があるので気をつけましょう。

未経験歓迎・学歴不問・年齢不問など応募条件のゆるい求人

「第二新卒歓迎」「未経験歓迎」などが書かれているからといって、すべての企業がブラックとは限りません。ただ、このように応募条件がゆるく設定されている企業のなかには「手を動かせれば誰でもいい」と、ある種、社員を大切にしない風土の会社も存在するので要注意です。

そういった会社は離職率も高くなりがちなので、常に人を採用しなければならず、応募条件がさらにゆるくなっているという悪循環が生まれている可能性もあります。

【情報収集編】ブラック企業の見分け方・見極め方

ブラック企業を見分ける・見極めるためには、求人票以外にも様々な方法で情報をチェックすることが必要不可欠です。

情報収集を深くすればするほど、ブラック企業に入社してしまうリスクは低くなっていきます。ここからは、どのように情報収集すれば良いのかを紹介していきますね。

では、上記3点について詳しく説明していきますね。

口コミをチェックする

企業の職場環境を知るには、実際に働いていた元社員や現役社員から労働環境などについて聞くのが1番です。

その会社に知人や友人がいれば良いのですが、基本的にはいないことのほうが多いですよね。そんなときに役に立つのが、企業の口コミサイトです。ただ、匿名で投稿できますし、企業の中にはお金を払って悪い評判を削除しているケースもあります。口コミの内容をすべて鵜呑みにするのではなく、参考程度に見ることをおすすめします。

就職四季報をチェックする

「就職四季報」は東洋経済新報社が発行している情報誌で、転職・就職に役立つ情報が載っています。

掲載されているデータのなかで、ブラック企業を見分けるときに役立つのが「3年後離職率」と「平均勤続年数」の2つです。

この2つのデータがなぜ役立つのかと言うと、入社した人たちがすぐに辞めてしまう会社には「何らかの働き続けられない要因」が存在している可能性が高いからです。

とはいえ、離職率や平均勤続年数が職種によって変わってくるため、厚生労働省が正式に発表している「雇用動向調査」と一緒にチェックすると、より正確な情報を得ることができます。

ちなみに就職四季報はAmazonなどで購入することが可能ですよ。

ブラック企業リストをチェックする

いわゆるブラック企業リストの正式名称は「労働基準法関係法令違反に係る公表事案」といい、厚生労働省によって公開されています。

各都道府県の労働局によって公表された法令違反の企業を集約しているので、全国でとくにブラック度が高い企業を知ることができます。

リストにはその年度に労働基準法に違反した企業が記載されていますが、ブラックな労働環境が常態化している可能性もあるので過去のものを遡って確認しましょう。

また、「ブラック企業大賞」もよく名前を聞きますね。プロパガンダ的な要素が強いものの、選考理由も公開されているので、参考にする際はこちらも目を通すことをおすすめします。

ですが、ブラック企業リストもブラック企業大賞も、全てのブラック企業を網羅できるわけではありません。

ブラック企業リストに載ってないから大丈夫!で終わるのではなく、先ほど説明した口コミサイトや就職四季報なども活用して、徹底的に 情報収集することをおすすめします。

ブラック企業=必ずしも悪ではない!

ブラック企業の見分け方について解説してきましたが、ブラック企業かどうかはその人の感じ方もあります。新たな業種でスキルがないかたはまずは経験を付けるために入社してみる。派遣先などによってスキルを付けるためには宝の山かもしれませんよ。修行をする感覚が養える方には入社することを優先でお勧めいたします。私の42年の経験でもうブラック企業は存続できない世の中になってます。遭遇するほうが稀かもしれないと私は感じております。

ブラック企業に入社してしまったときの対処法

意図せずにブラック企業に入社してしまった人や、ブラック企業で消耗しながら働いている人へ向けて対処法を紹介します。

まず、心身に良くない影響が出ている場合は、ためらわずに転職を検討してください。

それが市場価値を高められるというメリットがある企業だとしても、心や体を壊してしまったら本末転倒です。

ですが、激務になりやすい仕事だと認識していながら入社して短期離職してしまった場合は、転職する際に「認識が甘い」「自業自得」と判断される場合があります。

また、退職理由が他責だと判断されると責任感がない人だと思われて転職が難しくなるので、転職面接の際は退職理由を自責で捉えて伝えるように意識するといいです。

退職理由の伝え方や、自責の考え方については以下の記事でも解説しているので、興味のある人はあわせてご覧ください。

ブラック企業を見分けて転職を成功させたい人へ

ここまでブラック企業の見分け方や特徴、業界などについて紹介してきました。ここまで理解して実践できれば、一般的にブラックといわれる企業はある程度見分けて排除することができます。

しかし、上述したように世間一般の「ブラック企業」「ホワイト企業」の定義に振り回されるのはおすすめしません。たとえ世間的にホワイトだと思われている企業に転職できたとしても、それとあなたの転職が成功かどうかは別の問題です。

どうか、新たな門出のセカンドライフを愉しんでお進みください

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